夏合宿のご報告


16年次の新井です。

 

プレ合宿のご報告に続き、夏合宿についてご報告させていただきます。

夏合宿は下記の行程で行いました。

8/20~8/29(8/24停滞):A班夏合宿(北アルプス:剱岳~槍ヶ岳縦走)

8/20~8/23:B班夏合宿(北アルプス:剱岳・立山縦走)

A班は3年生3人、2年生1人、1年生1人の計5名のパーティ

B班は2年生1人、1年生3人の計4名のパーティで行いました。

長期合宿という事で、各人20kg~30kgの荷物を背負い、合宿をスタート。

2日目に無事に剱岳に登頂し、その後A班は槍ヶ岳方面へ。B班は黒部ダムへ進みました。

B班は無事に8/23に下山し、A班は台風接近のため、予備日を1日消化して8/29に上高地に下山致しました。

槍ヶ岳の穂先へは強風と大雨のため、槍ヶ岳山荘にて断念する結果となりました。

昨年に引き続き、少し悔しい結果となりましたが、無事に上高地までたどり着くことが出来ました。

1537400025921

DSC_1041

IMG_6243

DSC_1044

IMG_7007

DSC_1073

IMG_7040+2

参加者の感想を掲載致します。


A班

新井 3年

これまで経験したことのない10日間にも及ぶ長期合宿となりましたが、何より全員怪我無く終えられてよかったです。合宿前より、台風の動向が気がかりでしたが、1日停滞することで何とかやり過ごせました。ただ、槍ヶ岳の穂先に登頂が出来なかった事が非常に悔しく感じています。また、リベンジしたいと改めて思いました。

今回の合宿では全員で剱岳に登頂できたことが、何よりうれしかったです。剱岳山頂では快晴で、景色を楽しむことが出来ました。また、台風の影響か、合宿全体を通して強風に吹かれることが多かったです。終わってみれば長いようで短い10日間でしたが、楽しさと同時に山の厳しさと難しさを改めて感じた合宿でした。登山は一生できるスポーツなので、部活を引退した後も継続していきたいと思います。

堀江 3年
停滞を含め9泊10日というこれまでにないほどの長さの合宿は、非常にいい経験になりました。
合宿開始3日目に立山から槍ヶ岳が見えたのですが、そのあまりの遠さに皆絶句していました。しかし辛さを乗り越え遂には槍ヶ岳までたどり着けたことを思うと、どんなに大変そうに見えることでも諦めないで前へ進んで行けば達成できる、ということをこの合宿から学べたと思います。
3年間の集大成としてこの合宿をワンゲルの同期や後輩たちと歩き切れたことは一生の思い出になると思います。
野呂 3年
初めての一週間以上の縦走だったので、食料面での不安はあったが不足することなく終えられた。

ただ、今回は合宿後半の天候があまりよくなかったため、水分や行動食の消費が抑えられたということもあると思うので、今後計画をたてる際にはもう少し余裕を持って計画しようと思う。

渡邊 2年

3年生の先輩方と挑戦する最後の夏合宿だった。9泊10日という果てしなく長い旅を終えた今、疲労や達成感とは別の感情で胸がいっぱいだ。

2年生の私は、本来ならば2回目の夏合宿になるはずだった。だが、昨年は体力に自信が無かったために参加を見送った。合宿から帰った同期・先輩方の仲はより深いものになったと感じた。ほんの少し疎外感を抱いた。
来年は全ての山行に参加しようと心に決めた。
今年の合宿は3泊4日のB班、8泊9日のA班に分けられた。迷わずA班を選んだ。4日目までは下山したいと何度も思った。しかし、先輩方は弱音を吐くことは無かった(ことにしておく)。
この無謀とも言える合宿を成し遂げられたのは、先輩方が諦めずにいたからだと思う。

私が入部した当時、どこか頼りなく見えた先輩方の姿はもう何処にも無かった。後輩達の面倒を良く見て、炊事もこなし、一生懸命に部を引っ張る頼もしい姿があった。嬉しいと思う反面、寂しくも思った。この合宿を終えたら3年生は実質引退である。まだまだ一緒に山を登りたいと思った。このまま合宿がずっと続けばいいのにと思った。そして、来年度からは自分達の代で部をまとめなくてはならないのだと強く認識した。頼ってばかりではいけない。今回の合宿では私の行動の遅さ、危機感の足り無さから何度も先輩方の足を引っ張ってしまった。自分の無力さに愕然とした。

平成最後の夏。

先輩方の背中は大きく、眩しかった。彼等から吸収すべき事は、北アルプスの山々のようにある。先輩方と一緒にいられる残り少ない日々を大切に過ごそうと思う。

今回の合宿を何事もなく無事に終えられたのは井上監督・大町先生をはじめ、OBの皆様からのご指導があったからこそだと思う。家で帰りを待っていた両親にも心配をかけた。

本当にたくさんの人に支えられていると実感した。

感謝の意を忘れずに、
これからの登山も楽しんでいこうと思う。

三川 1年

反省点としては終盤に注意力散漫になっていたこと。良かった点は行動時間が予定より早いことが多かったこと。合宿の感想は天候に恵まれないこともあったけど、全員無事に帰れてよかったです。
B班
大島 2年
集合場所への行き道で荷物を背負ったまま転倒してしまい、左足の付け根と膝部分を強打したことが、初日の行動に若干の影響を及ぼした。先輩からストックをお借りして難を逃れたが、緊急時のために自分用のストックを携帯しておくことの必要性を痛感した。
2日目の剱岳は崖が怖く感じたが、意外となんとかなった。
食当については、水の量が少なすぎて芯だらけの米や、尋常じゃないほどしょっぱいそうめんなどの失敗もあったので、来年から改善すべき点が多い。
3泊で下山するB班であったが、それでも荷物は過去最大に重く、足元がふらつくことが何度かあった。
今回最も疲れたのは、A班と別れた後の、東一ノ越からロッジくろよんまでの急な下りルートだ。高低差が1000mあるというのは勿論だが、ロープウェイの影響で山道が山道として機能しておらず、草木がとんでもないほど生い茂っていて視界もないような状況であった。おまけに地面は岩だらけ。現に、約2時間の間、登山客とは1人もすれ違っていない。皆口々に文句を言い、発狂しながらなんとか下り終え、黒部平まで着いた時に感動した。あの時の蕎麦を越える食べ物は当分現れないだろう。
一応B班の班長という肩書きを受けたが、頼りになる、しっかりとした1年生のお陰で特に問題なく合宿を終了できたのは有り難い限りである。
去年と比べると、自分の中で体力がついたという実感が持てた。まだまだ改善の余地はあるが、充実した山行になったと思う。
しかし。これから3年生が引退し、自分達の世代になると考えると不安でいっぱいだ。
北村 1年
まず何より剣岳のタテバイとヨコバイが恐ろしかったです。合宿前にネットで調べて本気で行くのをやめようかと思い、登っている最中も自分がなんでここに居るのか自問自答の繰り返しでしたが、いざ頂上に着くとその景色と達成感は素晴らしいもので感動しました。
B班での参加だった為A班には頭が上がりませんが、大学1年の夏の思い出として最高の合宿でした。

また、登山は食事一つからシャツ一枚まで日々の生活のありがたみが非常に感じられるものだと思いました。

合宿、お疲れ様です。

ありがとうございました。

池田 1年

・夏合宿に向けた谷川岳合宿や八ヶ岳のプレ合宿では、準備不足や自分の考えの甘さから他の人に迷惑ばかりかけてしまっていたため、その反省を踏まえて今回の合宿では準備や体調管理を最大限行い、最後まで大きなトラブルを起こすことなく登山をすることができて良かった。
・劔岳は今まで体験したことがないような険しい道だったため、自分の登山技術が以前よりも上がったと感じた。

・B班はA班よりも短い行程で、天気のよいなか登山をするこどができ、頂上や中腹から素晴らしい景色を望むことができたが、下山するときには疲労を感じてしまっていたため、A班のメンバーだったとしても最後までこなせるようになっていかなければならないと感じた。

藤山 1年
私は夏合宿で大きな達成感を味わいました。それは体力的な面でと言うよりは、技術的な面で言えることで、難しいコースをいくつも通り恐怖を感じました。しかし、その分達成感も大きかったということです。

今回歩いたコースのほとんどが稜線であり、さらに快晴続きで常に景色が良いという最高の登山条件で登って降りるという贅沢を味わいました。今回の夏合宿は1年ワンダーフォーゲル部員として忘れられない思い出になりました。


私は主将という立場でしたが、合宿中は他の皆に助けられることも多かったです。また、今回の合宿で改めて感じたのは準備の大切さです。必要装備はもちろんのこと、体力や知識等の習得も大切な事前準備です。今回の合宿は3年生の私たちには集大成としてふさわしい大きな活動になったと感じています。また、1,2年生も来年度に繋がる大きな教訓が得られたのではないかと思います。

今後、3年生は就活等で山行に参加できないことが増えてくると思いますが、部活に還元できることを考え、後輩のために出来ることをやっていきたいと思います。1,2年生には是非、来年度以降の活動で自分たちの色を出して、理想とする目標に向かっていってほしいと思います。